一方でセルジオ越後も言うように批判やデメリットも。
「まず前提として試合に出場していなければ、選手としての価値はないという考え方。カズ選手の練習への取り組みやこれまでの経験は若い選手に大きな影響を与えるともいえますが、やはり選手は試合に出てこそ。
そしてベンチ入りすればその分ベンチをはずれる選手が1人いる。監督が“カズを使おうと考えた”のであればそれが答えですが、昨季出場1分の選手に、どれだけ期待してベンチに入れたかは疑問。選手からの文句があってもおかしくない」(前出・サッカーライター、以下同)
“ドーハの悲劇”で、ワールドカップ出場を逃したカズ。
「'12年に特例的な扱いでフットサルのワールドカップ日本代表に選ばれ、念願の出場を果たしました。しかしそれまでフットサル選手としてプレーしていなかった選手の代表入りには疑問の声もあり、事実、代表経験もあるフットサル選手は“カズでひと枠なくなるじゃん”とボヤいていました」
カズの移籍先はJ1から数えて4部にあたるJFLの鈴鹿ポイントゲッターズが最有力。「ほぼ100%合意」とカズ自身も話している。監督は三浦泰年。カズの兄だ。しかし、このクラブは昨年末から大きく揺れている。
「クラブの元執行役員がツイッターで内部告発しました。上層部より八百長として“試合に負けろ”という指示があったとしています。
クラブは不正行為はなかったと声明を発表しましたが、事実の隠蔽が目的か、一度、その元執行役員に2500万円を支払っているなど、真相はいまだわからず泥沼化しています」
'22年、カズはどのクラブでプレーするのか。もう1度でいいから、あのダンスを見たいファンは多いはずだ。