子育てが一段楽、自分の人生を軸に
25歳の長男、成人した長女の2人の母親でもある。
「アイドル時代を経て、母親になり子ども中心の生活でかなり忙しくしていましたが昨年10月に娘が20歳になりました。まだ大学生で、社会人になるまでは肩の荷が下りるということはないと思っていましたが、成人を迎えたとたんに私のなかにやり遂げた思いが芽生えました。ふたりの子どもたちは自分の好きなことを栄養にして親とは違った自分の道を探していくと思います。いつまでも子どもにつきっきりのお母さんは私がイメージしたものとは違うので、ここからは親子というより人間同士と家族で話しています。
子どもが成人したことは私にとって大きなことで今回のドラマをお引き受けした理由のひとつです。これからは自分の人生を見つめる時間を大切にしようと思います」
そのひとつが小学生のころから好きだった考古学の勉強だ。
「学校の先生の影響で歴史や古代史の本を読むようになりました。そのなかでいちばん好きになったのが縄文時代です。全国を回って発掘調査をしたいと思っていますし、ドラマの仕事が終わったら論文も読みたいです。アイドルになっていなかったら考古学者になりたかったです」
自宅で土偶トレーナーを愛用するなど縄文への思いは熱い。
「縄文時代は長くて研究者によっては1万5000年もしくは1万7000年ともいわれています。(メソポタミア、エジプト、インダス、中国の)4大文明よりも古い可能性があり、いまだにわからないことだらけ。発見されていない文字が見つかったら世界が震撼するレベルです。縄文時代はまだ階級制度がなかったといわれています。助け合いの精神や平和的な暮らしぶり。出土品の芸術性も高く、意外と文明が進んでいて当時の文字も発見されるかもというロマンがあって大好きです」
一昨年夏に「北海道・北東北の縄文遺跡群」が世界文化遺産に登録され“封印”を解いた。
「アイドル時代を含めてちょっと変わった人だと思われるかもと話していなかったので、世界遺産に登録されたことはとてもうれしかったです」