不動産経済研究所の調べでは、1973年にマンション供給戸数ランキング上位に入った20社のうち、6割超の事業者はマンション事業から撤退しているという。
このように変化の著しい不動産業界において、顧客のニーズに合わせて生き残りを図るライオンズマンションの努力は並大抵のものではないだろう。
「かつての財閥系の大手不動産会社はもちろん、タカラレーベンや日本エスコンといった不動産会社も積極的に物件を増やしているのが現在の不動産業界です。
そんななか、大京は顧客満足度を高める施策や社員教育にも力を入れていますね。
特に昔の不動産会社の営業マンといえば、すごくギラギラして強引なセールスをするといったイメージを持たれている方も多いかもしれませんが、現在の大京の社員さんは紳士的な方が多い印象です。そこも大京の強みといえるかもしれません」(櫻井さん)
ライオン像の進化
昭和から令和へ、時代に合わせて進化を続けてきた大京。その象徴ともいえる、エントランスに置かれたライオン像にも小さな進化が見られるという。
「かつてはそれぞれの地域によってオリジナルデザインのライオン像が置かれていました。沖縄にはライオンの代わりにシーサー像が置かれた物件もあり、表情やポーズなどの違いを比べるのも楽しいですよ。ただし、現在はライオン像のデザインは全国で統一されています」(櫻井さん)
それまで地域・支店の裁量に任されていたライオン像は、2011年に設置ルールを見直し、沖縄を除く全国でデザインを統一。
それ以降は親子のライオン像が新築のライオンズマンションに設置されている。
「家族を愛し、守るライオンのように、大切な人との住まいを守り続けるという思いがライオン像には込められています。
マンションにお住まいの方だけでなく、道行く方にも“愛されるライオンズマンション”という思いが届くよう、2011年からはデザインが統一されることになりました。
なかには季節のイベントに合わせて住人の方に飾りつけをされるライオン像もあるようで、今もライオンズマンションの象徴として愛されています」(亀田さん)
新時代のマンションディベロッパーとして進化を続けるライオンズマンション。その歴史を見守り続けてきたライオン像を、あなたの街でもぜひ探してみては。
(取材・文/吉信 武)