千葉県にある桝アナの実家近所で聞き込みしてみると、
「小さいころから知っていますけど、ボール遊びとか運動しているところは見たことないですね。家の庭で虫をじっと観察したり、昆虫採集をしていたイメージ。当時からほかの子どもとは違う雰囲気だったから“やっぱり東大に行く人はどこか変わっているのかな”って。まさか、こんな人気アナウンサーになるなんてビックリですよ(笑)」(近所の住民)
「研究者」として公の場に
幼いころから生物に関心の強かった桝少年は、学生時代に昆虫やアサリの研究をしていた根っからの“研究者気質”。同志社大学では『サイエンスコミュニケーション』と呼ばれる学問分野に取り組むそう。
「科学の面白さや科学技術をめぐる課題を人々に伝え、ともに考えて意識を高める活動です。研究成果を紹介するだけでなく、課題や研究が社会に及ぼす影響を人々と一緒に考えて理解を深めることが肝になる分野。時には、サイエンスカフェや研究の一般公開などの試みを行うこともあります」(全国紙記者)
同志社大学の広報部に、彼を研究者として採用した理由を問い合わせると、
「桝さんは理系の大学院を修了されていることで、科学に関する問題意識をお持ちです。加えて、世の中のみなさんに伝えることが仕事のアナウンサーとしての経験も。その2つを生かして、サイエンスコミュニケーションという新たな研究分野を切り開いていきたいという熱意がとても感じられました」
4月以降、研究者としての桝アナも、時には表に出る機会があるはずだという。
「研究成果を還元する意味合いで、大学の教育活動としてシンポジウムを開催したり、講師を務めるといった形で桝さんが学生たちの前に出る可能性はあります。
実際、'16年11月に本学で行った『サイエンスコミュニケーター養成副専攻』というプログラム内の講演会で、桝さんにも登壇していただいたことがありました。研究者とアナウンサーの2つの経験をお持ちの方はなかなかいないので、われわれが学ぶことも多いでしょうし、存分に力を発揮していただきたいと思っています」(同・広報部)