目次
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ー ルールを守らない“撮り鉄”とトラブル
Page 2
ー 撮り鉄の情報ルート、近隣迷惑もしばしば
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ー 血の気の多い撮り鉄、死亡事故も

 

「どけぇぇ〜!」「ボケ!」

 日本屈指の人気列車『江ノ電』に向けて罵声が響く。

ルールを守らない“撮り鉄”とトラブル

「'21年8月に試運転の江ノ電を撮影しようと鉄道ファンが集まりました。撮影スポットを電車が通過する際、自転車に乗った外国人男性が通りかかり、電車にカメラを向けていた鉄道ファンたちにポーズを決めた。

 それにファンたちが激怒。聞くに堪えない罵声を浴びせるというトラブルになりました」(社会部記者)

 男性の自転車を蹴り、また「金だろ!」と金銭を要求するような言葉、さらに「死ね!」という声すら……。

「今年に入ってからも、1月に鉄道ファンら10数人が駅のホームに集まり、そこで脚立使用や肩車をして撮影。ルールやマナーを守らない一部の鉄道ファンに批判の声が相次ぎました」(同・社会部記者)

 鉄道ファン─鉄オタ(鉄道オタクの略)に関するトラブルは多い。

「鉄オタには乗ることを楽しむ“乗り鉄”など、さまざまな分類がありますが、トラブルのほとんどは撮影を楽しむ“撮り鉄”が起こしていますね。

 強調したいのですが、あくまでも一部であり、ある意味彼らをいちばん迷惑に思っているのは、マナーを守る撮り鉄でもあります。脚立を点字ブロックの上に置くような行為は言語道断ですが

 そう話すのは都内在住の撮り鉄の男性。休日はほぼすべてを“鉄”に費やす。

撮り鉄が多く集まるのは、ひと言でいうと“レア”な電車の運行時。臨時列車や試運転などですね。廃路線や引退する車両など“終了”を好む人を『葬式鉄』と呼んだりします。

 撮り鉄が“廃回”と呼ぶ、廃車を駅などに運ぶ“廃車回送”なども人気ですね。ただいちばん人が集まるのは『お召し列車』だと思います。天皇、皇后、上皇、上皇后、太皇太后、皇太后が乗車される列車です」(撮り鉄男性、以下同)

 記事上の写真が'19年9月に東京駅に到着するお召し列車だ。ホームは通勤ラッシュ時のように身動きが取りづらいほど混雑している。