鶴崎心桜さんは虐待の果てに…

 事件発生から半年以上たった16日、和歌山県警は同県有田市の派遣社員で心桜さんの継父だった木下匠容疑者(40)を保護責任者遺棄致死の疑いで逮捕した。さらに、Aも容疑者死亡のまま、同じ疑いで書類送検。地元紙社会部記者はこう説明する。

「心桜さんはAと前夫の間の子どもで、離婚後は前夫と暮らしていました。ですが、Aが木下容疑者と再婚すると、'18年10月からは彼らが心桜さんを引き取りました」

長女一家が住んでいたアパートの玄関前には、今でも幼児の遊具と自転車が並んでいる
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 すると、少なくても昨年5月末あたりから、木下容疑者とAが共謀して心桜さんに身体的な虐待を加えるようになったという。

「昨年6月には、断続的な暴行によって心桜さんは衰弱し、身動きができないほどの状態になっていた。しかし、両容疑者は彼女を保護すべき責任があったにも関わらず、医療措置も受けさせず、放置して死亡させた」(捜査関係者)

 地元の児童相談所には、複数回の相談があったとされている。心桜さんの同級生はこう話す。

「中学校のときは不登校で、ほとんど学校には来なかった。卒業アルバムにさえ写真は載っていない」

 初孫を失い、さらにその母親で心中を図った自身の長女は保護責任者遺棄致死の疑いがもたれている。林眞須美死刑囚は獄中で何を思う−−。