所属先がAyagatorについて出した回答
ではAyagatorについてはどのような処分を考えているのか。同社に問い合わせると、窓口担当者から以下のような回答があった。
――過去にあった過激なTwitterでの発言について何らかの処分をする予定はあるのか。
「ご覧になられている発言に関しましては、チームに所属する前の発言になっておりますので、現状、本人に対しては厳重注意を行っているところであります」
――厳重注意ということは契約解除することはない?
「私が聞いている範囲では、厳重注意するということまでとなっております」
――選手にはどのような形でお話しをされたのでしょうか。
「監督から選手個人個人に直接連絡いたしました」
現時点では厳重注意に留めるとのことだが、ネット上での炎上は収まりそうにない。
同選手はネット上で過去の暴言ツイートのスクリーンショットが拡散されはじめた頃から、急いで該当するツイートを削除しているが、後の祭り状態だ。
プロゲーマーによる差別的発言が次々と明るみになった背景にはこんな理由があるとゲーム誌ライターは言う。
「もともとプロゲーマー達の間では、未熟なプレイヤーを障がい者や同性愛者に例え揶揄するスラングが横行してきました。
最初に炎上したたぬかなさんが使った“人権”も、必須レベルの強いキャラクター・武器などを意味するものです。
それを持っていないと“お前、人権ないな”と普通に使ってしまう。こうしたゲーマー間でのスラングがそもそも問題だということをより認識するべきだったのではないでしょうか」
今後の進退に注目集まるAyagatorは過去のインタビューで「プロゲーマーとして努力していることってありますか?」という問いに対しこんなことを語っている。
《プロゲーマーって、ゲームが上手いだけでは周囲から信用されないと思うんですよ。 だから、人間性の面でも信用される人間でありたいです》
今では子どもが憧れる職業となったeスポーツのプロゲーマー。そんな子どもたちの模範となる姿を見せられるよう、ゲームの腕を磨く前に、学ばなければいけないことがあるのではないだろうか。ゲームのように簡単にリセットとはいかないのだから。