世界にひとつだけの「すずがみ」を
続いて、加賀前田家二代当主・前田利長が築いた城下町・高岡へ。“鋳物の町”として知られる高岡では、『すずがみ作り』体験ができる、ということで実際にやってきました!
手で折り曲げられるほど薄い錫(すず)板を、金槌でひたすら叩いて成形。金槌の跡がキレイにつくように叩くのですが、これまたすごく難しい。
教えてくれた伝統工芸士の方によると、コツは「あまり強く叩かないこと」。完成したすずがみは、もちろん持ち帰りOK。世界にひとつだけのオリジナル。自分へのいいお土産になりました。
高岡でも有名なお祭りがあり、毎年5月には、7基の山車“御車山(みくるまやま)”が街中で引き廻されるお祭り『高岡御車山祭』が。重要有形・無形民俗文化財に認定された高岡御車山は、とにかく優雅で豪華。ちなみに、“有形”“無形”両方に指定されているのは、全国でたった5件しかなく、貴重なんです。
その御車山が街中を通る姿をひと目見ようと、お祭りの時期には多くの人が訪れるそう。『高岡御車山会館』では、実物の御車山が展示され、年中問わず、間近で見ることができる。御車山は4か月に一度、入れ替えられ、この日展示されていた「二番町」の御車山は、唯一の二輪。その車輪だけでも直径2メートル超えというから、とにかくすごい迫力!
【豆知識】
高岡御車山は天正16年(1588年)に、豊臣秀吉が天皇を迎えるときに乗っていた御所車が、親交深い前田家に贈られたのが始まりだったとか。会館ではその様子が描かれた屏風も展示。う〜ん、すごい歴史……!
高岡御車山会館
電話:0766-30-2497
住所:高岡市守山町 47-1
アクセス:JR新高岡駅から加越能バスで約18分、木舟町下車、徒歩約2分
※「すずがみ作り体験」の会場も高岡御車山会館となる。体験の問い合わせは、高岡市観光協会(0766-20-1547)まで。
お隣・石川県では“映え”スポットで溢れていた…!? 【石川県編】は2月27日(日)9時配信予定です。
※新型コロナウイルスの影響で、中止・延期の可能性もあります。必ず最新情報をチェックしてからお出かけください。