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診察中、医師が「睡眠薬をあげるからうちにおいで」と言うことなどあり得ない。
それを平然と言い、交際、同棲と関係性を深めたあとでみせた本性は暴力男だった。
同棲する女性の太ももを蹴るなどの暴力でケガをさせたとして警視庁新宿署は3月28日、精神科医で東京・新宿区歌舞伎町の『東京クリニック』院長・伊沢純容疑者(51)を傷害の疑いで逮捕した。被害者は、同クリニックの患者だった20代女性のA子さん。交際をめぐる口論が引き金になったとみられている。
「逮捕のきっかけは“同居中の男から暴力を振るわれている女性がいる”などとする容疑者宅マンション警備員の通報。傷害容疑で家宅捜索すると、0・28グラムの覚せい剤が見つかったため覚せい剤取締法違反(所持)の疑いで現行犯逮捕した。傷害容疑は再逮捕にあたる」(社会部記者)
覚せい剤については「私のものではない」と容疑を否認し、処分保留になっている。
傷害容疑についても「(A子さんの)妄想か、つくり話だ」と認めていない。
「睡眠薬をあげるから」
「睡眠薬をちらつかせて自宅に引っ張り込むなどやり方が汚い。A子さんの場合、昨年4月に容疑者と付き合うようになり、半年後には同棲状態になったようだ」(同・前)
ほかにも複数の女性から同様の被害相談が寄せられており、薬で気を引く犯行を繰り返していた可能性もあるとみて捜査が進められている。
傷害事件を招く舞台となった東京クリニックは、昼夜問わず賑やかな歌舞伎町の雑居ビルの一室にある。
伊沢容疑者は日本医科大卒で'98年に国家試験に合格。'03年に東京・西麻布で開業し、翌'04年に歌舞伎町に居を移して以降、歌舞伎町周辺で2度移転している。常勤医師は伊沢容疑者だけだった。