住人の中には“気持ち悪い”“同じマンションに住みたくない”と、榊への嫌悪感をあらわにする人もいたそう。それでもマンションの管理組合の役員をしているという住人の1人は、こう明かす。

「同じマンションに住んでいるよしみだし、なんとかしてあげたいと思って、ほかの住人とも話をして、榊さんに手紙を書いたんです。そうしたら、彼の地元の名産だという“五島うどん”の乾麺をレジ袋に入れて持ってきましたよ。やせ細って、憔悴しきっていたから私は“榊さんの味方だよ”と伝えたら“ありがとうございます”って、泣いて謝っていましたね」

記者を指さして「警察呼びますよ!」

 しかし『週刊文春』は翌週の発売号で、新たに4人の女優の告発を続報。事態は深刻の度を増す。

「さすがに打つ手はないと思い“ここまできたら復帰は無理だし、弁護士に依頼して、ちゃんと謝罪会見をしてから、やり直さなきゃ”と言ったら“自分もそう考えていますが、会見はちょっと……”って。

 蚊の鳴くような声で“死にたい”とも言っていた。奥さんはネットの配信番組で“夫婦関係にケジメをつけようかなと思ってはいる”と話した直後にいなくなりました。いま榊さんは長女と暮らしています。次女は見かけないので、奥さんが連れていったのかな」(同・住人、以下同)

 何よりも心配なのは、子どもたちのことだという。

「つらいでしょうけど、長女は父親のそばにいてあげているんじゃないかな。でも、彼には甘さがあって、報道があった後も、まだ復帰したいという気持ちが見てとれる。泣いていたときも、どこかそんな気持ちがあったと思います。かわいそうな部分もあるけれど、これ以上の保身に走るのはやめたほうがいい」

 しばらくすると榊本人がマンションの外に出てきた。『週刊女性』に話をしてくれていた住人の1人が彼に声をかける。

「ちょうど記者さんがいるし、被害者に謝罪を伝えるチャンスだよ」

 しかし、当の榊は「子どもを迎えに行くので」とだけ言い残し、その場から去っていった。ほどなくして戻ってきた榊は、記者に指をさすと、「警察、呼びますよ!」

 と言い放ち、部屋に入った。

 翌日、再び榊のマンションを訪ねると、部屋から出てきたのは榊の妻だった。

「シンガー・ソングライターの橘いずみさんで、ストイックな歌詞から“女・尾崎豊”と呼ばれたこともありました。'05年に榊さんと結婚。'20年からは芸名を『和』にして、音楽活動をしています」(音楽ライター)