便秘は命に関わる
女性に多い便秘は放っておいたら、ダメ絶対! その理由を秋津さんが教えてくれた。
「いきむと血圧が上がるため心筋梗塞や脳梗塞、脳出血のリスクが高まります。実はトイレで脳出血を起こす人は多いんです。また、便秘の期間が長くなると、腸閉塞や腸捻転を引き起こすおそれが。
便秘になって2週間ぐらいで息に便のにおいが混じるようになり、入院騒ぎになります。3週間を超えるとたまった便が胃のほうまでせり上がり、嘔吐するように。手術が必要な場合もあるほどです」
どうやって防げばいいの?
「まず水分や食物繊維をとる。排便のために時間をかけることも重要です。朝、時間がないからトイレに行かないというのはNG。5分もあれば、たいていの人は出ますから」(秋津さん)
野菜から出る灰汁=悪ではない
「野菜から出る灰汁の中にはマグネシウムやカリウムなどのミネラルが含まれています。
加えて種類別に言うと、ゴボウやナス、レンコンから出る灰汁には抗酸化作用のあるポリフェノールが、小豆や大豆から出る灰汁には、免疫力を向上させるサポニンが豊富です。
せっかくの栄養成分を取り除いてしまっては、もったいない。灰汁抜きは長時間、やりすぎないことが基本です」(植田さん、以下同)
ただし、山菜については話が別。
「フキやフキノトウには身体に有害なピロリジジンアルカロイドが、ワラビにはブタキロサイドという有害物質が含まれています。塩を入れた湯でゆがいて、さらに水にさらす方法で必ず灰汁抜きをするようにしましょう」
ヘッドホンの声は共感しやすい
コロナ禍ですっかり定着したリモートワーク。ヘッドホン越しに話をしている相手の声、いつもと違って聞こえている可能性が。
「米カリフォルニア大の研究で、ヘッドホンを通して声を聞くと、話し手に共感しやすくなると報告されています。頭の中で声が響く『頭内定位』という現象が起きて、話し手を身近に感じられるためだといわれています。
ただ、頭の中で声が響く感覚を不快に思う人がいるのも確か。頭内定位を感じさせないヘッドホンが開発されているぐらいです」(植田さん、以下同)
この現象を悪用し、共感させてダマす輩も出てきそう。
「だからこそ話の中身が肝心ということ。声や雰囲気に惑わされず、内容を吟味するよう心掛けたいところです」