ついつい人や物事を批判、評論してしまう
自営でITコンサルをしている、ようたさん(仮名、47歳)は年収1400万円。仕事はとても順調のようで、「商談は90%以上の成功率でまとめている。話術で人をその気にさせるのは得意」と、入会面談のときに語っていました。
ところが、いざ婚活をスタートしてみると、婚活は苦戦中。活動して半年になるのですが、得意な話術で女心は掴めず、交際に入って2、3度デートを重ねると、女性からお断りが来ていました。
「どうしてなんでしょうか。ここで問題点を洗い出したいんですが」
そんな電話がかかってきました。その電話は外からで、どこか駅の近くのようでした。電車が通るような騒音に混じって、路上ライブをしている男性の歌声が聞こえてきたのです。
すると、ようたさんは、ボソッと言いました。
「よくあの歌唱力で、人前で歌おうと思えるよな」
私は、この言葉を聞いたときに、ここにようたさんの婚活がうまくいかない原因があると思ったのです。
また以前、仲人が同席したお見合いがありました。場所は、洋食レストランでした。着席してメニューを開くと、表示された料理をひととおり見て、その後にグルリと店内を見回し、こう言ったのです。
「この店の作りで、この価格なら、まあ良心的だな」
仕事柄なのでしょうか。ようたさんには、物事を見たとき、なんでも冷静に分析し、その評価を口にしてしまう癖があったのです。こうした男性は、確かに仕事はできるでしょう。しかし、デートで一緒にすごしているときに、男性がこんな人だったら、女性はいい気持ちがしません。それが毎回のように続くと、その発言が鼻につくようになります。
婚活をうまくいかせるためには、人や物事の批判や評論よりも、明るく楽しい話をすることを心がけたほうがいいのです。
多くの女性が、“仕事ができる男性”や“仕事への情熱を熱く語る男性”を素晴らしいと思っています。ただ、そうした男性を男として好きになるか否かは、また別の問題なのです。