【3】“大創”という名前に込めた願い
1970年代の中頃になると、同じように100円均一で商売をするライバル業者が現れる。それでも、品質にこだわる矢野商店の商品は、多くのお客様に評価され、飛ぶように売れていった。
「『年商1億円の大きい会社を創りたい』という思いで、社名を株式会社大創産業に改称したのは1977年です。字画も考慮してつけたそうです。
夫婦で始めた会社でしたが、社員も増えていき、社長の家でみんなでごはんを食べる家族のような生活でした。年商1億円を達成することができ、今年で50周年を迎えました。
最近では店舗数が伸びていることもあり、コロナ禍でも売り上げを伸ばしてきました。2021年度は今年の2月までで5493億円の売上高です。
衛生関連の製品の売れ行きがいいのも好調の理由です。さらに昨年はネットストアもスタートし、店舗に行かなくても商品が買えるようになりました」
【4】銀座に旗艦店をオープン
4月15日には、銀座という日本の一等地のマロニエゲート銀座店にオープン。暮らしを楽しくするアイデアあふれる生活必需品を誇る「DAISO」、国内生産者と生活者をつなぐサステナブルな品ぞろえの「Standard Products」、トレンドカラーで暮らしに彩りを添える新装「THREEPPY」の3ブランドが同じフロアに集結した、大創産業として世界初の取り組みだ。
「『DAISO』は、おうち時間が増えたことを意識してDIY関連の商品を新たに開発し、キャンプや釣り、レジャー関係の商品も増やしていきます。
『THREEPPY』は大人かわいい商品をそろえ、『Standard Products』は洗練されたデザインで、使い勝手がいい生活雑貨のブランドです。
みなさまの豊かな暮らしに貢献できるよう、銀座から世界へと発信していきます。ワンプライスで買い物や暮らしを支え、世界中をもっとワクワクさせる“欲しい、楽しい、新しい”がテーマです」