“番長”のネーミング通り、容疑者はいかつい体格にスキンヘッドというコワモテ。だが、外見とは違って、たたき上げの“人情派”刑事だったようで、SNSにはこんな書き込みも。
《まじ?? 昔お世話になった人なんだけど。嘘だよね? 篠宮さんのおかげで、悪いことやめられて頑張ってるのに。高崎の番長だったじゃないですか!》(一部変更あり)
敏腕刑事と強制わいせつ、このギャップはあまりに大きい。篠宮容疑者はどんな人物なのか。
群馬県藤岡市で生まれた容疑者は、小学校、中学校とサッカー少年だった。地元の県立高校に進学すると、ラグビー部に入部。
「高校時代は明るくて、人なつっこくて、活発な男の子でした。みんな“カイチ”と下の名前で呼んでいて、愛されキャラだったと思います。勉強は好きではなかったですが、成績は中程度でした」(高校の同級生)
最も印象的だったのが、高校入学初日のホームルームでの出来事。
エロ本とエロビデオが大好きです
「生徒ひとりひとりが自己紹介をしていくのですが、カイチは出身中学校と名前を言ったあと、“エロ本とエロビデオ(DVD)が大好きです。いいのを持っていたら、貸してください”って。もう、クラス中、大爆笑だった。担任の先生もそばにいたんですが、男子高校だったから許されたのかな。ちなみに、そんなこと言ったやつはカイチ以外いなかったけど(笑)」(同・同級生)
高校卒業後は一般の企業に勤めていたが、
「嘉一は就職してしばらくすると“やっぱり警察官になりたい”と親に告げたようです。親もまさか試験に受かるとは思わなかったようですが、警察官になる夢を叶えた」(前出・容疑者の親族)
以降、容疑者は群馬県太田警察署などの赴任を経て、高崎署へ。10年ほど前に結婚して、子どもももうけている。高崎署勤務までは家族と同居していたが、高崎北署への異動を機に単身赴任に。同署から1・5キロメートルほど離れた場所にある、広さ1LDK、家賃月6万円前後のメゾネット式アパートに住んでいた。