銀座で流行らせた美容法が

 実は高須院長の銀座進出は今回が初めてではない。40年ほど前に赤坂の東京院とは別に、「高須ビューティークリニック」という分院を銀座に構えていた過去があるのだ。聞けば高須ビューティークリニックには、高温サウナならぬ「冷凍サウナ」が設置され、人気を博していたという。

「クリニックにある冷凍室に入って一定時間寒さに耐える。すると逆に、身体の活性が高まって外に出るころには血行がよくなって真冬でも身体はポカポカ。美肌にもつながるから、当時は冷凍美容が大人気だったの」

 今急増中のサウナファンも真っ青な冷凍サウナ。メディアにも多く取り上げられ、連日多くの人々が銀座で冷凍サウナを嗜んでいたという。

 高須院長はこれまでも、手軽に二重手術ができる「クイック二重」の糸を開発したり、スウェーデンで開発されたばかりの「ヒアルロン酸注射」を自ら試して麻酔剤を入れることを提案したりと、美容医療界に革命を起こしてきた。

 これらは、明確な正解が存在しない“美容医療”という世界で、彼が多くの人々の悩みに寄り添ってきた歴史でもある。

「美容医療・美容整形は時代の流行に左右されるもの。美しさの基準はある程度決まっているけど、そこから派生した“流行の顔”はどんどん変わっていくんだ。

 例えば、松田聖子の八重歯が人気だったころはつけ八重歯をつける人が大勢いたし、おちんちんに真珠をたくさん入れるのがトレンドだった時代もあるけど、今は誰もやってないよね(笑)。それくらい流行り廃りが激しい業界なんだよね」

 だからこそ、常にアンテナを張り続けなければならない、と高須院長は意欲を示す。

「胸毛ブームがくるんじゃないかな」と話す高須院長(撮影/山田智絵)
「胸毛ブームがくるんじゃないかな」と話す高須院長(撮影/山田智絵)
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「その一方で、ファッションと同じように美容の流行も“繰り返す”という特徴がある。そこで僕が予言するのは『胸毛の植毛』。

 僕が医者になったばかりのころは、加山雄三やショーン・コネリーなど、大スターたちにはみんな胸毛が生えていて“カッコよさ”の象徴だったの。でも、そのうち誰かが『胸毛は気持ち悪い』と言ってから価値観が一変して、今は男性にも脱毛がブームになっている。

 脱毛ブームが落ち着いたらもう一度胸毛ブームが来るんじゃないかな。そうなったら高須クリニックでは“胸毛の植毛コース”を提供するよ!」

 銀座高須クリニックが発信地となり、前代未聞の「胸毛植毛ブーム」が到来する日も近い?