五輪開幕のおよそ1年前の2021年4月、2018年からスタートしたアイスショー『浅田真央サンクスツアー』を完走した真央。すると翌5月に、姉を追うように同じ大手マネジメント事務所を離れているのだが、この浅田姉妹の選択に広告代理店営業担当は首をかしげる。
「現在は揃って別のマネジメント会社と契約を結んでいる姉妹。前事務所は坂本花織選手をはじめ、現役のトップスケーターや有名アスリートらが所属していて日本スケート連盟と、そして各テレビ局やナショナルクライアントとも関わりが深い。
移籍で揉めたとは聞きませんが、匡子さん(舞と真央の母、2011年に他界)が亡くなって以降、“母親代わり”として公私に真央ちゃんをサポートしてきた女性マネージャーと袂を分けるほどですから、もしかすると何か大きな決断をさせる出来事、トラブルがあったのかも」
北京五輪に参加しなかった理由を、2月に『週刊女性』が確認したところ、《北京五輪に関するメディアの出演依頼はありましたが、浅田がプロデュースする新たなアイスショーの全国開催に向けた準備を、今は最優先で行っているところです。》
あくまで真央自身のスケジュールの都合からオファーを断ったとして、前事務所とのトラブルについては明確に否定していた新マネジメント会社。
「真央は寂しい思いをしています」
13歳で世界ジュニア選手権を制して“天才少女”として名前が伝わると、その天真爛漫な笑顔で世間を魅了して一躍、国民的スターになった真央。
「国内外を含めたフィギュアスケート大会は、俄然注目を集めてテレビ放送権は高騰、多くのスポンサーが出資を希望する“ドル箱”に。それに伴って、ジャンプ成功で溢れるほどの笑顔を見せていた少女を取り巻く環境も大きく変化したのです。
それこそ別世界の華やかな舞台も経験し、一方でお金に執着する大人たちも目に映っていたかもしれない。もはや自分だけのスケートではない、常に結果が求められるプレッシャーからか、リンク上で見せる笑顔が少なくなっていったように見えましたね」(前出・広告代理店営業担当)
そして2017年4月、「悔いはない」と引退を決意した真央はスッキリとした笑顔とともに、どこかホッとしたような表情も見せていた。
「フィギュアから離れたら、普通の女の子なんですよ」とは、フィギュアスケートを取材するスポーツライター。
「国民的スターの“しがらみ”から解放された今、真央ちゃんが損得なく頼れる、甘えられるのが姉の舞ちゃんだけなんでしょう。まだ子どもっぽいところもありますし、舞ちゃんがお母さん代わりとして近くで妹をサポートしているのでは? なんというか、互いに支え合って、依存しあう関係なのかも。結構、寂しがりですしね(笑)」
2020年5月放送の『今夜くらべてみました』(日本テレビ系)に舞が出演した際に、真央からの本音アンケートが紹介される場面があった。【恋人がいる舞さんと、お一人様になった舞さん、どちらが好きですか】という質問に、
《1人の舞の方が好き。恋愛している舞は全て相手に合わせて自分を失ってしまい、家族のことも忘れてしまうので真央は寂しい思いをしています》
と回答していた真央。姉は現在“お一人様”なのか、同居生活を望んだのは妹の方なのかもしれない。