「大きい数字だと思うので、励みにしたいなと思ってます」
日本時間の5月15日、ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平が、メジャー通算100号目のメモリアルアーチを放った。
「メジャーでの100号ホームランは、日本人選手では松井秀喜さん、イチローさんに続く3人目。459試合での到達は日本人最速の記録で、100本塁打&250奪三振という“二刀流”の記録はベーブ・ルース以来の快挙です」(スポーツ紙記者)
試合後の会見では冒頭のように喜びを語った大谷。プレッシャーについて問われ、「なかったです」「特にその100がどう、いつ打ちたいなっていうのはなかったかと思います」といつもどおり記録にこだわらない“らしさ”を見せた。
たとえ本人が気にしていなくても、ファンにとってはまたしても打ち立てられた偉大な記録の1つ。気になるメモリアルボールの行方は……。
「会見では“ケースに入れてもらったので、どこに行くかわからないですけど、なくさないようにしたいと思います”と“大谷節”全開で答えてましたが(笑)、試合直後は球団が記念写真撮影のためにメディアに公開していました。撮影隊が行列をなす、異様な光景でしたよ」(同・スポーツ紙記者)
ホームランボールは数千万円に
その後、ケースに入れた状態で大谷の手に渡ったのだろうが、本人も「どこに行くかわからない」と口にするということは、ほかの個人や団体のもとに渡る可能性もあるのかもしれない。もしそうなれば、かなりの値がつきそうだが……。メジャーでの記念ボール事情について、スポーツライターの梅田香子さんに話を聞いた。
「アメリカの球場は日本に比べてネットで覆われた部分が少なく、観客席とグラウンドが近いのでよくボールが飛んできます。メジャーは観客も一緒にプレーしているという考え方なので、グローブを持ってくる人も多い。“記念のホームランだからボールが欲しい”という選手がいるときは、取った観客にお願いして自分のサイン入りグッズと交換してもらうことが多いです」
かくいう大谷も、2018年にメジャー第1号を放った際はキャッチした観客にサイン入りのバットやボールを渡して記念ボールを手にしている。
「オークション専門家の話だと、大谷選手の1号ボールは当時で1万〜2万5000ドルの価格が予想されています。MVP受賞などを経た今は、価値が上がっているでしょう」(梅田さん、以下同)
価値の上昇を加味せずとも、日本円で最高320万円にも上る。では、今回の100号ボールはどうなのか。
「1号と同じで1つだけの記念品ですから、同程度の価値があると推定します。メジャーの記念球の中には、数千万円の値がついているものもいくつかあります。活躍次第では、彼の1号ボールや100号ボールもその値段に届く可能性は十分にあると思います」
22日には日米通算150号のホームランを放ち、止まることのない勢いで活躍を続ける大谷。豪快なスイングから放たれるボールに、破格の値段がつく日も近い!?