「寝る前断食」で薬が不要に

 お腹がすいていなくても空いた時間にいろいろとつまんでしまう、という人は少なくないはず。

「1日のうちで『確かに空腹だ』といえる状態がなくなっていくのです。若いころはそんなことが当たり前でしたが、それが健康にとってよくないと気づきました」

 胃がまだまだ強かった若いころはそれでも元気でいられたかもしれないが、加齢とともに胃の消化力は低下していく。意識して空腹状態をつくってあげないと胃が消化活動に集中できず、当然胃に負担がかかる。

 子どものころから胃腸が弱かったという生島さん。冷え性も相まって、ちょっとしたことでお腹をこわしてしまうため、昔は胃腸薬を手放せなかったという。

 食べると調子が悪くなる、でも食べないと身体に悪い……。そんな悪循環から抜け出せないでいたところ、石原医師から「空腹の効能」を聞いた。

 夕食は遅い時間を避け、就寝の4時間前には済ませる。それが胃を十分に休ませることにつながって、胃薬が手放せない生活から解放されることに。

「『お腹がすいて眠れなさそう』と思いますか? とんでもない。まったく逆で、ぐっすり眠れます。就寝4時間前に夕食を終えるようにしてから明らかに睡眠の質が向上しました。目覚めもスッキリ」

 もうひとつ、胃腸を休ませるためにしていることが「冷たい飲料を飲まない」。胃腸は冷えに弱く、冷えの原因は「食べすぎ」にもある。食べすぎると冷えは悪化し、そのダメージは胃腸を直撃、身体全体の調子も衰えさせる。

〜胃腸を若返らせる!生島さん流 プチ断食のコツ〜

(1)ちゃんとした食事は夕食のみ
 朝食はホットドリンクで身体を芯から温める。夕食は就寝の4時間前に、少なめに。

(2)食べすぎない
 腸を元気にする秘訣は「少食」。つい食べすぎてしまった場合は、しばらく固形物を抜く。

(3)空腹に慣れる
 お腹がすくと何か食べる癖がついてしまっている人もいるのでは。空腹状態のときは胃を消化活動に集中させ、腸を休ませることができる。

(4)身体を冷やさない
 冷えは胃腸に悪い。キンキンに冷えた飲み物は厳禁。