仕事をこなせる状態ではなかった城田だが…
「春馬さんが亡くなった後、一部のファンが“親友なのに、なぜ春馬さんの異変に気づけなかったのか”と、城田さんなど仲のよかったタレントをSNSでバッシングするようになったんです。ただでさえ親友を失って憔悴しきっていたのに、ネット上での誹謗中傷もあり城田さんはかなり落ち込んでいました。仕事をこなせる状態ではないと、実現しなかった仕事もあります」(前出・スポーツ紙記者)
その1つが6月3日から公開される映画『極主夫道ザ・シネマ』だった。
「城田さんのことを兄のように慕っている志尊淳さんがドラマ版から出演している関係で、城田さんの才能を買っている瑠東東一郎監督と話が盛り上がり映画版に起用しようとしたんです。しかし城田さんはまだ気持ちを切り替えられなかったようで、出演する話は立ち消えになりました」(同・スポーツ紙記者)
仕事に対して前向きな気持ちになれない中で、なぜ『キンキーブーツ』のローラ役は演じたいと思ったのか。
「春馬さんと城田さんは“日本のミュージカル界をもっと盛り上げたい”という思いが強く、今後についてよく語り合っていました“春馬さんが愛した役を演じられるのは自分しかいない”と、オーディションを受けることにしたんです」(前出・芸能プロ関係者)
春馬さんが城田の写真集で対談した際には、
《もし優君の相手役になったらとか、興味のある作品についてとか、そういう話はやっぱり盛り上がる》
また城田も、
《ミュージカル界に三浦春馬という存在は欠かせなくて、いつかもっと衝撃を走らせることができるはず》
その言葉を受けて、
《優君と興奮できる作品、近い未来で叶えられるのってやっぱり板の上だと思う》
と、春馬さんも城田との“夢”を語っていた。
「確かに“ガーシー”が暴露する前から、城田さんは酒グセの悪さなどが問題視され、悪い評判がつきまとっていました。しかし、ミュージカルへの思いは本物。同じ志を持っている春馬さんとの共演を夢見て、自ら演出を担当したり、日本のミュージカルのレベルアップに向けて頑張ってきました。春馬さんが急逝し、夢だった共演が叶わなくなった今、役を引き継ぐことで、間接的に彼と誓った約束を叶えようとしているのでは」(前出・舞台関係者)
城田が置かれた状況と『キンキーブーツ』のストーリーがよく似ているのは、ただの偶然ではないのかもしれない。
「経営不振に陥った老舗の靴工場の跡取り息子が、ドラァグクイーンのローラに出会ったことで、差別や偏見を捨て、ドラァグクイーン専門のブーツ工場として再生するという物語です。城田さんは暴露などで窮地に追い込まれていますが、春馬さんと役を通じて“共演”することで、タレントとして再生できるのではないかと期待しています。その才能は高く評価されていますから、春馬さんとは違った演技で観客を魅了してくれるでしょう」(同・舞台関係者)
舞台を見れば、2人の絆とミュージカルへの思いの強さがきっと伝わるはず!