晩年の湯川専務
湯川氏の豪邸は、豊かな自然に囲まれた場所にあり、鳥のさえずりが聞こえてくる。
「14年ほど前、近くから引っ越してきて、このお屋敷を建てたんです。湯川さんはCMどおりの感じがいい人で、たまに立ち話もしました。“ウチで食事でも一緒にいかがですか?”と声をかけていただいたこともあったんですが、恐れ多くて。よく散歩をしていましたが、そういえば3年ぐらい前から見なくなりましたね」(近所の住人)
やはり体調を崩したままなのだろうか。その後の事情を知っている人もいた。
「実は、湯川さんは去年亡くなりました。遺産の相続も終わっています」(別の住人)
自宅を訪ねると湯川氏の妻が対応してくれたが、詳しいことは改めて連絡するという。すると、湯川氏の部下だったという人から電話があった。
「たしかに昨年の6月、誤嚥性肺炎で亡くなりました。ここ数年は体調がよろしくなかったものですから、ご家族は覚悟していたと思います」
――なぜ発表しなかった?
「CSKにも連絡していないんです。お世話になった方には昨年末に連絡しましたが、静かに送りたいという、ご家族の意向だったので」
――CM出演の後、湯川さんはどんな仕事を?
「定年までCSKグループにいて、クオカードが最後ですね。その後、私が独立して作った会社に会長として来ていただきました。5年前に体調を崩されてからは、ご自宅でゆっくりとされていたようです」
今は天国でセガの『ドリームキャスト』を楽しんでいるのだろうか。