6月19日にNHK総合での放送が予定されていた特別番組『伝説のコンサート~中森明菜』が、同日発生した石川県の地震による報道の影響で延期した。それを受けてSNSなどでは多くの人が事情を理解しながらも、残念がる声が数多くあがった。
同番組は、1989年4月に開催された『中森明菜 スペシャル・ライブ1989』のリマスター版。同ライブでは、1曲目に『TATOO』、続く2曲目で『DESIRE-情熱-』と、82年のデビュー曲『スローモーション』から、それまでにリリースされたシングル全曲をすべて披露したもの。
明菜を知らない世代にも人気
「デビュー9年目に突入し、2度のレコード大賞も受賞、歌手としての魅力がピークに達していた時期のライブですね。言うまでもなくほとんどの曲が大ヒットしたシングル中心の構成、独特の少しハスキーな低音の歌声や、ダンスの魅力、そして時折見せる笑顔。野外でのライブということで自然光の美しさも魅力で、ファンの間でかなり人気の高いライブです」
と、ある芸能ジャーナリスト。
DVDやブルーレイでも同内容の映像は発売されているが、明菜のデビュー40周年を記念して3月にBS4K、4月にBSプレミアムで放送され、今回地上波での初放送となる予定だった。
「BSでの放送が好評だったことを受けての今回の地上波初放送ですが、その評判が拡散したことがある意味で期待値を上げることになりました。気軽に見られる地上波放送を楽しみにしている人も多かったようで、それが放送延期発表に大きな反響が出たことにもつながったようです」(同)
現在、表立った活動をしていない中森明菜だが、なぜ過去のライブにこれほどの注目が集まるのか。
「このライブが開催されたときには、まだ生まれていなかったような若い世代にも、中森明菜は人気があるようですね」
と、前出の芸能ジャーナリストは言う。