「勝ち越すかどうかは、かなり重要なことだと思うので」
日本時間の6月29日、ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平はホワイトソックス戦後の取材でこう語った。
「この日は5回を5安打、1四球、11奪三振で無失点と好投。6月の成績は、投手として5試合に先発して4勝1敗、38個の三振を奪い、打者としては6本塁打、17打点を記録。まさに“二刀流”の大活躍です」(スポーツ紙記者)
獅子奮迅の勢いだが、大谷の表情は曇っていた。
「エンゼルスは開幕直後に勝ち星を重ねたものの、徐々に失速。大谷選手の活躍の一方でチームが敗れることを“なおエンゼルスは……”という報道を皮肉って“なおエ”と略すのですが、22日のロイヤルズ戦では、大谷選手が8打点を挙げたにもかかわらず、延長の末に敗北。過去最大級の“なおエ”と言われています」(同・スポーツ紙記者)
ポストシーズン進出に向けたワイルドカード争いも、5ゲーム差をつけられる厳しい状況。そんな苦境もあって、このところは大谷を巡るある情報がヒートアップしている。
トレード移籍の期限は8月2日
「トレード移籍の話が、各所で持ち上がっています。“二刀流としてのびのびプレーできるエンゼルスを離れることはないだろう”というのが、これまでの通説でしたが……」(同・スポーツ紙記者)
孤軍奮闘の状態にある大谷。ついに決断のときが訪れたのか……スポーツライターの梅田香子さんは、こう語る。
「今季のトレード移籍の期限は8月2日。それまでに移籍した選手はポストシーズンに出場することができるため、上位の球団は補強に走ります。投手・野手の両方で登録できる大谷選手は、ポストシーズンには心強い存在です」
5月から6月にかけて14連敗を喫したエンゼルスには、大谷を引き止めることはできないのか……と思いきや。
「試合数の多いメジャーでは5ゲーム差ぐらいはすぐひっくり返ります。エンゼルスがポストシーズンを狙える圏内に入れば、トレードはまずありません」(梅田さん)