デビューして20年!「いい意味で塗り替えたい」
「2年くらい前に芸能活動を再開させてから、舞台や映画、ドラマなど、いろんなキャリアを積ませていただく中で、改めて仕事ができる喜び、芝居の難しさと面白さを感じて40代を迎えました」
'02年のレコードデビューから、丸20年。節目の年でもある。
「もっと言うと僕は14歳からこの世界にいるので、もう25年以上が経過しているわけですけど。幼少期、少年期、青年期……いろんな経験をさせてもらえたことは、本当にありがたくもぜいたくなことです」
大人になるにつれ、“自分がどうしたいのか?”を考えるようになった。
「ハッピーなものを届ける立場でありながらも、等身大の喜怒哀楽を表現したくなり、それがフラメンコにつながりました。そして恥ずかしいんですけど、若いころは芝居から逃げていたんです」
転機は'13年。舞台『さらば八月の大地』で山田洋次監督(90)と出会えたことだという。
「愛ある厳しさがあって。芝居に好奇心を抱くようになったのは、監督のおかげなんです。くじけそうになることがいっぱいあったんですけど、でも、純粋に人間が人間を演じるうえでの大切なこと、具体的に言えば存在すること。シンプルだけどとても大切なことを教わって。今でも教わり続けています。
芝居への意識が芽生えてまだ時間は浅いんですが、全然うまくできないんだけど、過去の自分とは違って、現場でいろんな役者さんから得ることがすごく多いんです」
とてもうれしそうに、そして誇らしそうに話してくれる。
「やっぱり見ている人に面白がってもらいたい。ぶっとんだ役、気張った役……いろいろ経験したい。いい意味で、塗り替えたい。それが役者をやらせてもらっている中で、僕が求めるところです」