「姉の小室眞子さんから引き継がれた同行事では、式典でのご挨拶や記念植樹、『庭園出展コンテスト』で表彰を受けた代表者との交流もあります。前回大会にオンラインで参加された佳子さまは、“直接、お庭を見てみたい”というお気持ちをにじませていらしたとか。念願の地方公務再開です」(前出・記者)

 昨年10月に結婚して皇室を離れた眞子さんから『日本テニス協会』の名誉総裁や『日本工芸会』の総裁職などを引き継がれた佳子さまは、皇室内での存在感を高めている。

お孫さまたちに美智子さまが厳しいしつけを

「自分が関心を持っているかどうかというよりも、いただいた仕事をひとつひとつ大切にしながら取り組んでいくべきだと考えております」

'14年12月、佳子さまは成年会見の場で、そう見解を示された。

 皇室を長年取材するジャーナリストで文化学園大学客員教授の渡邉みどりさんは、「有言実行」だと称賛する。

「公務を“いただいたお仕事”と表現された女性皇族は、佳子さまが初めてだと思います。利発で控えめな印象を受けました」(渡邉さん)

 佳子さまは、昨年5月以来、『日本ろうあ連盟』の非常勤嘱託職員として週3回のテレワークを続けられている。そのお姿は、天皇陛下の妹である黒田清子さんとも重なるようだ。

「清子さんは大学卒業後、『山階鳥類研究所』の非常勤研究助手として、13年ほど勤務されました。“非常勤”という立場に身を置かれたのは、内親王としての公務を優先させるため。結婚されるまでに国内で約270回、海外で8回にも及ぶご公務をこなされました」(宮内庁関係者)

 それまで大学を卒業せずに降嫁するのが当たり前だった女性皇族において、清子さんは史上初めて“公務ができる内親王”となった。

守谷絢子さんの披露宴で談笑される小室眞子さんと“ねぇね”こと黒田清子さん('18年10月)
守谷絢子さんの披露宴で談笑される小室眞子さんと“ねぇね”こと黒田清子さん('18年10月)
【写真多数】佳子さま、イギリス留学での1コマやダンス発表会での弾けるお姿など

「内親王の“先輩”にあたる清子さんを眞子さんや佳子さまは“ねぇね”と呼び慕い、ロールモデルとして尊敬してこられました。新しいスタイルの内親王をお育てになった美智子さまは、きちんとした“しつけ”と“お手本”の存在が、次世代の内親王に脈々と引き継がれることを、見越していらしたのだと思います」(渡邉さん、以下同)

 美智子さまは、孫娘に対しても時に厳しくしつけられたという。幼い眞子さんや佳子さまが御所を訪問された、とある夏の夜のこと─、

「お庭で花火を楽しまれていたお孫さまたちに、美智子さまは、花火をする前に打ち水をすることや、花火に顔を近づけないことなどを口酸っぱく、念入りに注意されたそうです。大事な孫娘だからこそ、甘やかすことなく愛ある教育を施されたのです」