Aさんは中学校を卒業後、派遣会社などで働いていた。その後、25歳年上の男性と結婚し、17歳で出産したという。

「だけど、前夫とは5年ほどで離婚。ウッちゃんもそうですが、娘はずっと年上の男性が好きなんです。あの子の物心がつかないうちに、私は主人と別れてしまった。それ以来、母一人、子一人で生活してきた。親子ほど離れた男性に惹かれるのは、“父親の愛”が足りなかったからかもしれないですね」

 母親を失った孫が不憫でならないという。

残された息子は部屋に籠もって…

「中学生の男の子ですから、私の前では強がって、悲しい顔を見せませんが、ときおり部屋に籠もってじっと考え込んでいます。娘は料理がすごく上手で、手料理を私や孫によく作ってくれました。うちでは優しい、いい母親だったんですよ」

 今後、内田容疑者の容疑が、傷害だけでとどまるか否かが最大の焦点となる、と捜査関係者。

「死因は、いまのところ不詳です。容疑者による暴力が原因で死亡したのか、それともAさんの病気などが原因で死亡したのかが容疑が確定するポイントになる。現状は傷害の容疑だが、前者であれば、“傷害致死”となって罪は重くなる」

 2年ほど前、ちょっとしたトラブルが起きていた。Aさんが同アパートの住民にSOSを求めたことがあったのだ。

「急いで救急車を呼んであげたんだけど、Aさんはお腹がパンパンに膨れあがっていた。さらには“部屋の中を金魚がいっぱい泳いでいる”などのような妄言もしていて……。何かの病気なんだろうなとは思っていました。内田さんは“うちのはおかしいから”と口癖のように言っていましたね」(前出・アパートの住民)

 わずか30年しか生きることができず、その間も苦労が絶えなかったAさん。短いながらも懸命に生き抜いた彼女の人生と遺族に報いるためにも、徹底した捜査が待ち望まれる。