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数年前から続く卵サンドの流行が、最近ますます盛り上がっている。
ゆで卵をつぶしてマヨネーズであえたおなじみの卵サンドもあれば、卵焼きを挟んだ和風テイスト、オムレツサンド、ベーコンやレタスなどと一緒に挟むなど、さまざまな卵サンドが人気を博している。日本生まれのものだけでなく、アメリカから上陸したサンドイッチも、最近では韓国ブランドの店もある。韓国でも卵サンドは流行中だ。
提供する店は、喫茶店やパン屋だけにとどまらず、卵料理専門店や卵サンド専門店まで登場し、流行は全国に広がっている。いったいなぜ、卵サンドの流行が過熱しているのだろうか。
「火付け役」になった卵サンドは?
火付け役とされるのは、東京・麻布十番にある甘味処で、夜はお好み焼きや一品料理も出す「天のや」。ランチタイムとテイクアウトが中心で、だし巻き卵の「玉子サンド」を店内で1人前1050円(テイクアウトは1125円)で販売している。
メニュー数が多い同店では、日によって卵サンドを仕込む数は違うが、テイクアウトの予約だけで60~70人分程度は日常的に作っているという。これまで最も多く作ったのは、ハーフサイズ400人分の大口予約を受けたときで、「店を閉め、徹夜で1日半仕込みにかかりました」と天野博湖(ひろこ)社長は言う。