判決前に減刑の署名活動、批判の声

 また、7月29日配信のABEMA TIMESのインタビューでは、自身も山上容疑者と同じ宗教2世だと明かした上で、まだ起訴もされていない段階で減刑を求める署名活動は時期尚早ではないかというネット上の声に対し、こう説明している。

「ネットニュースで極刑を求める署名が集まったというのを見て、すぐに減刑を求める署名を立ち上げてしまったっていうのが実際で、知識不足はあったなと思っています」

 そんな署名活動にはTwitter上でこんな声が。

《奴の生い立ちだったり母親に失望するのは分かるけど、山上を崇拝してる連中は自分の大切な人が殺されたらその加害者を擁護するって事ね》

《殺人犯に同情するのは勝手だが、罪は罪であり償うべきもの。テロを正当化するなよ》

《理不尽な理由で最愛の旦那を失った昭恵さんの事を思うと、山上容疑者への減刑を求めるという行動はとれない。自分の家族が同じ目に遭い、外野が減刑を求めたら嫌でしょ?》

 また、お笑いタンレトの三浦マイルド(44)は29日、自身のツイッターで今回の署名活動について、署名が集まっているというニュースを引用し

《ホンマ狂っとるな》

《此奴は世間はおろか昭恵さんにも謝罪がないんだぞ。何が更生の余地だ。毎日昭恵さんが一人泣いてるのではないかと想うと胸が痛いわ》

 と投稿した。

 2000人超の参加者を集めている「減刑を求める署名」だが、世論の大勢は批判的な見方のようだ。

 発起人の斉藤氏は22日、自身のFacebookで「肉親の情はいかなるものよりも優先されるはず、と信じて疑わないのに逆に驚く」としながら、こう綴っている。

「もしも両親が悪い事をして地位や財産を得ていて、その犠牲になった人間が恨み、殺したのであれば、それは仕方ないかな、と私なら思うのだ」

 山上容疑者への同情から署名活動を立ち上げたようだが、「殺人を肯定するものではありません」と、言い切るにはやや難しいのでは?