定番フレーバーのほか、期間限定商品、全国の地域限定商品など新フレーバーも続々登場し、ラインアップも大幅に拡充した。さらに幅広麺の『ドデカイラーメン』、麺をぎゅっと丸く固めたひと口サイズの『ラーメン丸』、ピリ辛味の麺にピーナッツを組み合わせた『ラーメンおつまみ』も加わり、一大ベビースター・ブランドを形成している。
「兄弟ブランドまで含めると常時約30種類を定番として販売しています。これまで発売したフレーバーは約420種類。市場調査やお客様の声をもとに社内で企画開発を行っていますが、試作だけで発売に至らないものもたくさんあります。
今も昔もダントツ人気はチキン味で、2位はソース味、3位はうましお味。再販のご要望が多いのがみそ味で、期間限定発売すると“待ってました!”との声をいただきます」
世界30か国で販売されている
日本のみならず海外にも進出し、それぞれご当地オリジナルの味で親しまれてきた。
「1983年にまず香港で販売をスタートしました。2017年には台湾にも製造拠点をつくり、定番のチキン味に加えパクチー味や、台湾では一般的なアヒルの卵を塩漬けにした、ソルティエッグ味などその土地に合わせた味も販売しています。またアジアや北米ではソース味やとんこつラーメン味など日本の味も人気を集めています」
現在はアジア、アメリカ、ヨーロッパ、オセアニアの約30の国と地域で販売。今なお世界各地で展開を進めている。
時代に合わせて変えていくものもあれば、変えることなく大切に守り抜くものもある。
「ずっと変えずにいるのは『ベビースターラーメン』らしさ。ラーメンのカケラから生まれたという経緯と歴史を大切に、ラーメンらしさを変わらず守り続けてきました」
製麺業を原点に、製法もラーメン作りの工程を取り入れる。それがまた独特の魅力を生み出していると話す。
「『ベビースターラーメン』はラーメンの製造工程に近く、まず小麦粉を練るところから始めています。ポテトチップスは後からフレーバーをかけて味つけをしますが、『ベビースターラーメン』は小麦粉にいろいろな材料を混ぜ合わせたり、スープで味つけをしていく。なので味がしっかり麺に染み込み、食べる際も粉が手につくことなくお楽しみいただけます」