キャプテン吉田麻也も「正しいかわからない」

 FIFAは出場枠拡大のメリットを「ワールドカップに参加する国や地域が増え、放映権料をはじめとする収益も増える」と説明。ネット上では《ヨーロッパにもっと枠をやってあげて欲しい》《W杯の格がどんどん落ちていく》《中国パワーすげえわ》《これで大口スポンサー様が増えますね》などと批判的な声が噴出している。

 そうは言っても、決まった以上は本選出場を目指して戦っていくほかない。現在、日本代表のFIFAランキングは24位。'26年大会に向け最大9枠を争うこととなるアジア予選のライバル国はどこになるのか。

2018年『第51回内閣総理大臣杯 日本プロスポーツ大賞授賞式典』での森保一監督('18年12月)
2018年『第51回内閣総理大臣杯 日本プロスポーツ大賞授賞式典』での森保一監督('18年12月)
【写真】何度見てもイケメン!元サッカー日本代表の監督トルシエ氏の通訳だった、フローラン・ダバディ氏

「最新のFIFAランキングで唯一日本より上の23位に位置するのが、イランです。日本以降は28位に韓国、39位にオーストラリア、49位にカタール、53位にサウジアラビアがランクインしており、さらに69位にアラブ首長国連邦、70位にイラク、75位にオマーン、77位にウズベキスタンで、“アジアTOP10”はこんなところでしょう。僅差ですが、中国は78位。インドは104位で、出場枠の拡大を受けても容易に突破できるとは言えません。もっとも、7大会連続で本選に出場している日本にとっては、アジア予選突破は最低条件です」(同スポーツライター)

 日本代表の主将を務める吉田麻也は、枠の増加前である'22年大会の予選についても、2次予選で力の差がある国同士が対戦することについて「この予選方式が正しいかどうかはちょっとわからない」と語っていた。FIFAの決断がもたらすのは、世界的なサッカーの繁栄か、それとも……。