「アート引越センターでは、妊娠中の女性従業員が重い荷物を持つなどの引越し作業を行なわされ、破水して入院したと今年1月に『週刊文春』が報じました。また、現在は廃止されましたが、顧客の荷物が破損したときなど、賠償が必要な際に上限3万円を引越し作業のリーダー従業員に負担させる事故賠償金制度もありました。こちらは未払いの残業代などと合わせて、元従業員の3人が返還を求めて提訴。横浜地裁で支払いを命じる判決が下されました」(前出・ネットニュース編集者)
「わからなくはないですけど…」
実態はどうなのか。同社で実際に働く社員を直撃した。
「トイレに関しては、新居でお借りするのはNGと言われています。引越し元であれば、お客様に断って借りることもありますが、基本的には公衆トイレやコンビニのトイレを使用します。コロナ禍で使用不可も多く、何軒もコンビニを回ることもあり、結構切実な問題です」
《引っ越し業界はブラック》というような声もあったが…
「引越し作業は1件当たり1時間半から2時間、長くて4、5時間ほどかかります。それを1日2、3件くらい。働き方や給料に不満はないです。パワハラなどもなく、上司や支店によるのかもしれません」
最後に今回のことについて、率直な感想を聞いたところ―
「気持ちはわからなくはないですけど…、ダメですよね」
同社が問題になるのは初めてではない。ホームページに「働きがいのある環境作りを目指す」と記載するのであれば、この炎上を流すのではなく、重く受け止めてほしい。