「中島さんは拓郎さんの大ファンなんです。かつては追っかけまでしていたそうですから、拓郎さんの引退を機に自分も“歌じまい”と考えたのかもしれませんね。デビューして45年以上たちますし、一緒にコンサートを作ってきたスタッフも高齢になって引退する人も少なくありません」(レコード会社関係者)
さまざまな臆測が飛び交うが、本人の胸の内は─。
8月中旬、中島の姿は36℃を超える猛暑日となった東京・渋谷にあった。
私もいい年ですからねぇ
白のレースカーディガンを羽織り、スリムジーンズというラフな格好。足元はイタリアのセレブなマダムに人気のブランド『ルコライン』のスニーカー。片手で引いているキャリーバッグは“高齢者向けではない、若者に向けたデザイン”を売り文句にしたスペイン発のブランドだ。
気になるのは、その荷物の多さ。キャリーバッグのほかにも、大きなボストンバッグを肩にかけ、警視庁のマスコットキャラクター『ピーポくん』のキーホルダーが取り付けられたリュックサックを背負い、ネックポーチまでぶら下げている。
ただし、通り過ぎる人はもちろん、中島とは気がつかない。そこで週刊女性が話を聞こうと声をかけると、
「あらあら、暑いのに……本当にご苦労さまですねぇ」
と、低音の歌声とはまったく違う、甲高い声でおっとり話す。引退説の真相は?
「アハハハ! 私もいい年ですからねぇ。アハハハハ!」
と笑うだけ。ならば、今後の予定は決まっているの?
「ツアーはラストでしたけど、コンサート自体はもう予定が入っているんですよ。それに今はアルバムのレコーディングをしています。出るのは来年の2月か3月かしら」
どうやら今後も活動は続けていくよう。中島みゆきの歌声を、また聴くことができそうでひと安心だ。さらには、拓郎の引退に話が及ぶと、
「その引退ってホントかなぁ?(笑)。また気が向いたら、キャハハ、なんかするかもしれないわよねぇ?」
と、いたずらっぽい笑顔を浮かべた。