今後の映像業界での処遇

「公演前、格下の役者は目上の役者に必ず楽屋まで挨拶に行くのですが、振り向かずに対応されることもざら。機嫌が悪ければ無視されるほど、ぞんざいな扱いを受けます。また、香川さんは猿翁さんの息子という恵まれた立場でもありますから、家柄に恵まれないお弟子さんからすると嫉妬の対象。

 彼らからも無視されたり楽屋の荷物が隠されたりとイジメに近い扱いを受けていました。そのような環境で積み重ねたストレスが、お酒を飲んだときに爆発していたのかもしれませんね」(同・梨園関係者)

 梨園の中でも今回の件は、さすがに“猿之助でも守りきれないのでは”という声が日に日に高まっているようだ。

「澤瀉屋を背負って立つ猿之助さんからすれば、将来、名跡を継ぐであろう團子さんの父である香川さんを見捨てることは心情としてしにくいでしょう。しかし、あくまで大事なのは芸の継承ですから香川さんの都合は二の次。今後の状況によっては、梨園追放も現実味を帯びてくると思います」(同・梨園関係者)

香川照之の'11年9月の襲名披露記者会見。確執があったとされる父・猿翁との和解も話題を呼んだ
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 歌舞伎界からも見放されたら、それこそ居場所を失ってしまうが、今後、映像業界での処遇はどうなるのか。

「被害者と香川さんの間ではすでに解決済みの話なので、ほとぼりがさめたらオファーしようと思っている人たちは多いそうです。とはいえ、しばらくはおとなしくして反省の態度を見せるしかありませんね」(前出・制作会社関係者)

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