長らく自民党政権を注視してきた政治ジャーナリストは「さながら“特級国民”の葬儀ということでしょうか」と、ほとほと呆れ果てている様子。

葬儀費用の平均総額は161.9万円

『一般財団法人日本消費者協会』が実施した葬儀に関するアンケート調査によると、2020年の葬儀費用の平均総額は161.9万円。葬儀一式の費用や通夜の接待費、また寺院等へのお布施や謝礼が主な支出となり、対して収入となる香典の平均額は74.1万円とされている。

 ただ、人との接触を避けることを声高に叫ばれた昨今。身内の最期を近くで見届けられない、故人を満足に送り出せない状況もあっただけに、実際には葬儀にかける費用はさらなる減額が考えられる。

「そんな最中で、一般国民が捻出する葬儀費用のおよそ1000倍。約16億円を、大切な家族を弔えなかったかもしれない国民が負担して、テレビの前で“リモート”で安倍元首相の遺影を目の当たりにするわけです。

 岸田首相は懸命になって“丁寧な説明”を繰り返していますが、明らかな外交目的や、自民・公明党の政治屋ら“身内”の顔色ばかり伺うのではなく、第一に国民感情に耳を傾けるべきだと思いますね」(前出・政治ジャーナリスト)

 死してなお政治家の“職務”を全うする安倍元首相ではあるが、一番の“身内”である昭恵夫人はどんな感情で国葬に臨むのだろうか。