高橋容疑者は大学卒業後、横浜銀行に入行。数年前に退職後、経営コンサルタント業の会社を立ち上げ、現在は横浜市に本社を置くシェアオフィス運営会社の社長を務める。クラウドファンディングで目標の500万円を集め、昨年4月、シェアオフィス開業にこぎつけたばかりだった。

 同オフィスは社長の逮捕を受け、9月中のイベントを自粛。どのような社長だったのか、オフィスを訪ねて取材を申し込むと、

「対応できる者がだれもおりませんのでお引きとりください」(スタッフ)

 と混乱している様子がうかがえた。

 高橋容疑者はSNSでこんなふうに自己紹介している。

《横浜生まれ横浜育ち、地方銀行で12年勤務。リーマンショックを経験した際に、中小企業の財務支援、営業支援を行う企業を作りたいと思い独立。退職後は銀行のルールで過去の顧客と連絡を取ることができず、人脈もコネも何もない状態からの独立でした》

腰が低いのに野心家の空気感

 知人の男性経営者は人物像をこう評する。

「腰が低く洗練されたビジネスマンで、野心家の空気感を漂わせていました。“横浜を盛り上げていきましょう”とか“ビジネスチャンスを広げましょう”などと前向きな話が好きでした。異業種交流にも積極的で、銀行出身の経理・経営のスペシャリストとして自信がみなぎっていました」

 逮捕を報じるニュース映像をみて「最初は別人かと思いました」としてこう続ける。