6位以下
6位は「ヒロトの歌い方のインパクトにハマった」(43歳・兵庫県)「名曲が多すぎて」(51歳・東京都)と名前が挙がったTHE BLUE HEARTS。7位は「私の青春の象徴でした」(35歳・東京都)という爆風スランプ。8位には「無表情のダンスをまた一緒に踊りたい」(45歳・岡山県)などという意見でWinkがランクイン。
「THE BLUE HEARTSは歌詞のレベルがとにかく高く、当時のバンドの中でも突出しています。青春時代にリアルタイムで聴いていた人の心に刻まれるのも納得です。
爆風スランプは個人的には江川ほーじんさんというベーシストがいた初期のころが好きですが、やはり『Runner』の疾走感で大化けしたバンドですね。Winkは日本をディスコビートが席巻した時代の象徴のような存在。私はBaBe派でした(笑)」
9位には「2人とも今もカッコいいからイケると思う」(48歳・神奈川県)と年を重ねても変わらない布袋寅泰さんと吉川晃司さんのユニットCOMPLEX。10位には「大恋愛をしていたころ『星のラブレター』をよく聴いていた」(45歳・北海道)という意見のあったTHE BOOM。スージー鈴木さんもこうしたグループがランクインするのは非常に納得だそう。
「COMPLEXの布袋寅泰さんと吉川晃司さんは、2人とも背が高くてルックスの迫力が洋楽的でしたよね。解散コンサートも行きましたが、とにかくカッコよかったです。THE BOOMは世界中のさまざまなリズムを取り込んだ楽曲が素晴らしいバンド。『島唄』のイメージが強いですが、実は奥の深い知的なバンドで私も大好きでした」
10位以下もL⇔R(エルアール)、バービーボーイズ、たま、米米CLUBなどなど、懐かしい名前が挙がる結果となった今回のランキング。最後に、今回のアーティストが活躍した時代の音楽シーンをスージー鈴木さんに振り返ってもらった。
「意外に思われるかもしれませんが、実はチェッカーズやガールズバンドが活躍していた'80年代中盤の音楽マーケットは底打ち状態で、売上規模は低迷していました。ちょうどレコードからCDに切り替わる時期で、音楽業界自体が低迷していたんです。
'90年代に入り、カラオケボックスが流行しavexアーティストがミリオンセラーを連発する前の非常に地味な時代といえるでしょう。今回のランキングに登場するアーティストは、その谷間の時代で勝ち残る楽曲の強さを持っていました。だからこそ、人々の記憶に残り、再結成を待ち望む声が上がり続けているのではないでしょうか」
◆復活してほしいバンド ベスト10◆
1位 チェッカーズ('80〜'92年) 155票
2位 JUDY AND MARY('92〜'01年) 124票
3位 BOOWY('81〜'88年) 120票
4位 プリンセス プリンセス('83〜'96年、'12〜'16年) 119票
5位 ZARD('91〜'07年) 113票
6位 THE BLUE HEARTS('85〜'95年) 58票
7位 爆風スランプ('84〜'99年、'04、'05、'10年) 39票
8位 Wink('88〜'96年) 33票
9位 COMPLEX('88〜'90年) 23票
10位 THE BOOM('86〜'14年) 19票
※インターネットアンケートサイト「Freeasy」にて8月10日、20歳以上60歳以下の女性1000人を対象に実施
※( )は活動していた年
'80年代’90年代にデビューした解散or休止のバンド&デュオ
UP-BEAT('81〜'95年)
C-C-B('82〜'89、'15年)
キララとウララ('84〜'87年)
ピチカート・ファイブ('84〜'01年)
たま('84〜'03年)
TOM★CAT('84〜'88、'09年)
THE MAD CAPSULE MARKETS('85〜'06年)
KATZE('86〜'91年)
BaBe('87〜'90年)
フリッパーズ・ギター('87〜'91年)
BLANKEY JET CITY('87〜'00年)
東京少年('88〜'91年)
KUSU KUSU('88〜'94年)
BAKU('89〜'92年)
L⇔R('90〜'97年)
KAI FIVE('91〜'94年)
THEE MICHELLE GUN ELEPHANT('91〜'03年)
KIX-S('91〜'99年)
MALICE MIZER('92〜'01年)
MANISH('92〜'98年)
猿岩石('94〜'04年)
class('94〜'96、'03〜'09年)
SUPER BUTTER DOG('94〜'08年)
Something ELse('94〜'06年)
↑THE HIGH-LOWS↓('95〜'05年)
Pool bit boys('97〜'01年)
SUPERCAR('97〜'05年)
BEAT CRUSADERS('97〜'10年)
19('98〜'02年)
(取材・文/諸橋久美子)