ケース別 切り替え術【友人関係編】
◆マウンティングされたとき
→→「かわいそうな人」と思う
夫の年収や容姿など、自分のほうがすぐれていることを主張してくるマウンティングは、「私を下に見ているのか」と悔しく感じるもの。
こんなときはほかの誰かに「○○と言われて悔しかった、ムカついた」と言葉に出すと、すっきりしやすい。
またマウントを取る人は満たされていない人が非常に多く、「他人から認められたい」との思いが強い、実はかわいそうな人。それがわかれば「へー」と適当に相づちを打ち、さらりとスルーできるようになるはず。
◆嫌みを言われた
→→「やめてほしい」と淡々と伝える
「あなたはダメな人だね」と自分を否定されたり、「私のほうが仕事が早い」と誰かと比べられたりすると後々になって怒りが増幅しやすい。
負の気持ちを持ち越さないために「そんな言い方はやめて」「私のやり方なのでアドバイスは不要よ」と、自分の意思を冷静に淡々と伝えるのがベスト。
また、短時間で何かに没頭して気持ちをスイッチするのも手。スマホゲームなどは自分の頭が“無”になりやすい。続けていると「ゲームで気持ちをスイッチ」がパターン化し、より切り替え上手に。
◆SNSでうらやましい投稿を見た
→→SNSに触れる時間を制限する
どこに行った、何を食べた、誰と会ったなど、SNSには楽しい投稿があふれていて、自分の生活と比べて思わず悔しく思うことも。けれども最近では“SNS破産”という言葉もあり、キラキラした自分を演出するために無理をしている人も多数。
また、発信者が“見せたい世界”を加工して見せている“作られた世界”である場合も。SNSに触れる時間を制限して、適度な距離感で捉えることが生き方上手の第一歩。
教えてくれたのは……大野萌子さん ●公認心理師、心理カウンセラー、一般社団法人日本メンタルアップ支援機構代表理事。人間関係改善スキルを得意とする。机上の空論ではない“生きたメンタルヘルス対策”を提供。近著『1ステップで気分があがる↑気持ちのきりかえ事典』(扶桑社)が好評発売中
〈取材・文/樫野早苗〉