スキルを追加してキャラを変更
仕事の幅を広げるために、スキルを追加してキャラを強化するパターンがある。王道なのが“筋肉”系キャラ。
「武田真治さんも筋肉系のキャラで再認識されました。ただ、若いときからストイックに筋トレをしていた結果、NHKの番組でそこがフォーカスされてブレイクしたので、本人的にはキャラを変えた意識はないのかもしれませんが(笑)。
昨今の筋トレブームにある背景は、若い俳優やタレントが海外進出を積極的に視野に入れていることも大きい。ハリウッドのスクリーンでも見劣りしない身体をつくり上げる意識が生まれているんでしょう」
筋肉系以外にも、キャラを新たに追加するパターンとして料理や美容など得意とする分野をアピールしてキャラ付けする芸能人は多い。現在こうした傾向がある要因はSNSの普及にある、と佐々木氏は分析する。
「これまでの芸能界は事務所主導でタレント個人の勝手な発言が許されない風潮があった。でも今は、タレント自身が発信していく時代。自分から積極的に発信していける人が生き残る時代になっています。ただそれは、作ったキャラではなく素の部分で勝負できる人が求められているともいえます」
リアルかつこまめな情報発信が求められる分、装ったキャラが通用しにくい。“ありのままのキャラ”が出ることによって“キャラ変”と感じる人もいるのかもしれない。
「特に女性タレントは結婚や出産などのライフステージの変化で発信する内容が変わっていきます。これまでのキャラが発信したい内容とかみ合わなくなってくることもあります」