イタリアでも人気の“UNKO”
“うんコラボ”と題された省庁などとコラボしたシリーズに加え、うんこ事業部では、自治体ともタッグを組んでいるという。現在、提携している小学校の数は約1100校に上る。
「『SDGsやトイレマナーなどは教材がないため、子どもたちにどう伝えたらいいのか悩んでいる』といった教師の皆さまからの声がありました。でも、うんこドリルがかけ橋となって、そうした学校の科目以外で得たい教養や知識を伝えられると反響をいただいています」
うんこドリルは、今ではフィンランドやイタリアなどでも翻訳され、“UNKO”として人気を博しているという。うんこを面白がる認識は世界共通。うんこに国境はないのだ。
次なる野望は? そう古屋さんに聞くと、
「サラリーマン川柳や俳句甲子園のように、うんこドリルで学んだ子どもたち自らが、うんこ例文を作るコンテストができたら。ドリルって受け身だと思うんです。それとは違う、学んだことを活かして自分で文章を作る、その面白さを後押しできるような仕掛けをしていきたい」
勉強のイメージを変える─。教育の最前線で、今日もうんこドリルは踏ん張り続けている。
取材・文/我妻弘崇