多少なりとも認知されているとはいえ、そもそも中国の芸能界で活躍する日本人はほとんどいないのが現状だ。
中国では日本人のニーズがない
「中国のバラエティー番組にはアフリカ系や欧米人タレントが出演しており、流暢な中国語を話していますよ。日本人で有名なのは矢野浩二さんくらいで、外国人タレントとしての日本人はあまりニーズがないんですよね。同じアジア系ではない外国人タレントを起用するほうがわかりやすいですから」(周さん)
テレビ業界の数少ない椅子を狙うよりも、周さんはもっと現実的な戦略を推奨する。
「いきなりテレビに出るのは、中国語のレベルを考えると厳しいのでは。語学留学の様子をSNSで発信して、中国の大学生活を謳歌してますよってアピールしていくところから始めるのがいいと思います。芸能人というより、インフルエンサーの立ち位置ですね。むしろ中国ではインフルエンサーはものすごく収入がいいので、ニーズが少ない芸能界にいきなり飛び込む必要はないでしょう」