お金をムダにするのは命をムダにすること
お金を得るには仕事をしなければいけない。時間を使い、命を燃やして仕事に励んだ対価がお金だ。つまり『お金=時間=命』に等しいとくらまさんは言う。
「命に等しいからこそ、大切に使ってほしいです。お金をムダにするのは、命をムダにするのと同じだと思っています」
またお金の使い方には人間性が表れるとも話す。
『お金と向き合うことは人生と向き合うこと』……堅実な人生は堅実な金銭感覚が土台となる。貯蓄がないということは、人生を軌道修正する必要があるという証拠だ。
「お金について考えることは、人生と向き合うこととイコールなんです」
お金の使い方を客観視するには、家計簿は必須だ。借金返済を意識したときから、くらまさんは家計簿をつけ始め、現在も続けている。
「『家計簿はお金の健康診断』だと思っています。家計簿を毎月つけていると、ここは絞れた、ここはダメだったとか、変化に気づくはず。風邪をひくときは、寒気がするなど身体がサインを発するように、家計簿を見ていると浪費し始める前兆がわかるんです」
気づいたらすぐにブレーキをかけることで、健全な家計をキープすることができる。
健康も家計も害する嗜好品は買わない
「僕の資産形成の方法は、投資で一発逆転を狙うとかではなく、確実な一歩を積み重ねること。『当たり前のことを当たり前のようにやる』という気持ちで、積み重ねてきた結果が2000万円。ただ働いて、ただ使わなかっただけ。特別な能力や行動は一切必要ないんです」
お金と付き合ううえでくらまさんが気をつけていることがある。それは『ムダな税金は払うな』ということ。
「たばこ、酒、ギャンブル、宝くじ……これらはすべて特有の課税がされているので手を出しません。車も自動車税がかかるので持つつもりはない。生活に必須なものではないので税率も高いですしね」
また『借金は死んでもしない』というのもポリシー。ローンはもちろんのこと、リボ払いはもってのほかだ。
「借金して何かを買うのは、自分の未来を前借り=命の前借りをしているようなもの」 大きな買い物をするとしても自分の資産で買える範囲に納めてほしいと話す。