「撮影の合間に竹内君が……」

澤井「本業でも相変わらず活躍されていますよね。7月期には話題の『六本木クラス』にも出演され、とても楽しく拝見していました」

中尾「ありがとうございます! もともと梨泰院クラスがめちゃくちゃ好きで、オファーを頂いたときは『よっしゃあ!!』って声が出ました(笑)。ただ演じる時は、本家の『梨泰院クラス』の作風を真似するということはなかったですね。
 
 今では漫画原作の作品も多いですし、あまり元ネタのキャラクターに引っ張られないよう意識しています。むしろ自分が好きな作品だと『誰がどの役を演じるのか』というキャスティングのほうが気になったり」

澤井「たしかに気になりますよね。中尾さんが演じられた内山亮太は『元チンピラながら純朴で男気のある役柄』というイメージですが、実際に演じられてどうでしたか?」

中尾「チンピラの役なので、当然カメラの前では怖い雰囲気を出すんですけど、撮影現場の空気は柔らかくしたかったんですよ。作品ではシリアスなシーンが多かったので、現場の雰囲気がピリピリしたら嫌だなーと。

 監督からも『共演者がひと息つけるようなムードメーカー的な役割』をそれとなく任されていました。なのでオンエア上カットされようが、場が和むようなアドリブを入れたりしてました」

澤井「そういう方がいてくれるとめっちゃ助かりますね。たまに企画会議で静まり返っていると、僕も少しソワソワします(苦笑)」

中尾「現場全体のことを考えた方が、自分にも返ってくるし、絶対良い作品が作れるので」

澤井「ぜひ中尾さんと現場でご一緒したい(笑)。じゃあ六本木クラスでは、共演者とも仲の良い現場だったんですか?」

中尾「和気あいあいとした現場でしたよ。竹内(涼真)君なんか、僕が休憩時間に昼飯を食ってると、誰かから場所を聞きつけて同席してくるんですよ。しかもメイクやスタイリスト、マネージャーさんとかを一斉に引き連れて。

 そうなると年齢的にもキャリア的にも僕が先輩だから全員に奢らなきゃいけなくて、『もう来んなよ!』みたいなツッコミは入れました(笑)。それぐらいほがらかで楽しい現場でした」