サポート詐欺・カスタマーサービスに注意!
SNSはやっていないから安心、とはいかない。
「インターネットのトラブルを狙った『サポート詐欺』という手口もあります」
ネットを使っていたら突然、画面上に《ウイルスに感染しました》などと警告文が出たり、警報が鳴る。表示されているカスタマーサービスに電話をすると、そこは海外の詐欺組織。被害者は電話口でさまざまな操作を指示され、遠隔操作ソフトをダウンロードさせられてしまうのだ。
すると遠隔操作でマウスを動かされることから「ウイルス感染した」と、信じ込まされてしまうという。
「駆除するためにはコンビニで電子マネーを購入し、セキュリティー費用を払ってください、と言われます」
最初は数万円だが“このお金だけでは駆除できない”などと言われ、解除作業のために何十万円、何百万円と支払ってしまった被害者もいる。
「『オレオレ詐欺』の被害も後を絶たないんです。電話の相手は子や孫ではなく、警察官を装っているんです」
その手口はこうだ。まず、自宅に警察官を名乗る人物から電話がかかってくる。
「クレジットカードが不正利用されています。今から金融庁の職員を向かわせますので、カードを止める手続きをしましょう、と。しばらくすると、金融庁の職員を名乗る人物がやってくる。そこでカードの暗証番号や個人情報を書類に書かされます。そして当該のクレジットカードを止める手続きをするので封筒に入れて保管してください、と言われます」
被害者がハンコを取りに行っている間に別のカードが入った同じような封筒にすり替えられてしまう。すると被害者は自分の手元にクレジットカードがあると信じ込み、すり替えられた封筒を保管する。詐欺師は被害者のクレジットカードを持ち出し、気づかれない間に限度額の上限に達するまでお金を引き出してしまうのだ。