白内障のサングラスは性能に加えフレームの形が重要
白内障は、目のレンズにあたる水晶体が徐々に白く濁る病気。白内障と紫外線の関係に詳しい眼科医の佐々木洋先生は「目に浴びる紫外線の量が多いほど、白内障のリスクが高まる」と警鐘を鳴らす。
例えば、佐々木先生の調査によると、石川県能登地方など紫外線が少ない地域に比べ、沖縄など紫外線が多い地域は、白内障になるリスクが約1・4倍も高かったという。
目を紫外線から守るには、サングラスが有効だが、見逃されがちなのが側面から目に入る紫外線。そのため、サングラスを選ぶには、レンズの紫外線透過率に加え、サングラスの形状もチェックすることが大切だ。
佐々木先生も、レンズ・形状ともに条件に合ったサングラスを厳選して、屋外では欠かさず使用中とのこと。
「顔が扁平な日本人は、紫外線が目に入りやすい。大きめのレンズで、肌への密着度の高いものを選びましょう。また、色の濃いレンズでは視界が暗くなって瞳孔が開きやすくなり、目の奥に入る紫外線が多くなるので要注意。色の薄いUVカットレンズや偏光レンズは、視界もクリアなのでおすすめです」(佐々木先生)
アイテム5. 紫外線を95%以上カット!白内障ケアサングラス
金沢医科大学眼科学講座主任教授。専門は白内障の研究・治療。研究結果に基づいた眼病予防のためのサングラス開発にも携わる。
消費者庁が警告!効果のない健康グッズ
健康グッズのなかには、根拠のない効果をうたう虚偽や誇大広告が行われているものも少なくない。消費者庁では適宜調査を行い、違反事例を発表し、消費者に注意を呼びかけている。
例えば、「巻くだけで筋肉がつく」と宣伝されていた製品4点について、「根拠がない」と指摘。また、「加圧によって着るだけでやせる」とした下着も、「痩身効果に効果なし」とした。
最近ではコロナウイルス関連のものも増えた。例えば「マイナスイオンがウイルスを分解」などとうたったマイナスイオン発生器に対しては、根拠とする実験が不適切であるとし、販売会社にも再発防止命令が出された例もある。このような商品は、広告を鵜呑みにしないよう気をつけたい。
<取材・文/志賀桂子>