「しかし、今回は被害者がいる事件です」とは、性犯罪事情に詳しい犯罪ジャーナリスト。確かに「作品に罪なし」論争が目立つのは、大麻や覚醒剤などで逮捕されるケースではある。
優先すべきは被害者女性の心配
「10代の女性が見知らぬ男に怖い思いをさせられて、後に容疑者の素性を知ったことで、彼女が作品を目にしたときにフラッシュバックを起こしたり、PTSDを発症する可能性もある。
それに、もしも田中容疑者に“余罪”があったとして、犯罪行為をした時点で、それは捕まっていないというだけで遡って“犯罪者”と見るべきだと思います。その時点で逮捕されたとしたら、以降の作品が生まれなかったかもしれません」
作品のお蔵入りを懸念するファンに対して、《何よりも優先すべきことは制作した楽曲が云々なんかよりも、被害者である女性のケアだろ。何勘違いしてるんだ?》と、まずは“被害者女性を心配すべき”とのネットユーザーによる論争も起きている。
果たして、『アイマス』や『ウマ娘』はどうなるのだろうか。前出のライターによると、
「彼が楽曲提供するアニメ作品で活躍する多くが、夢に向かって頑張っているような10代の美少女キャラクターなわけで、その10代女性へのわいせつ行為はイメージが悪すぎますよ。すぐにゲーム配信停止、アニメ放送中止とはならないでしょうが、田中さんが担当した楽曲部分の差し替えは避けられないのではないでしょうか」
ファンの夢をも壊してしまったようだ。