騒動発覚後の巨人軍はというと、“女性側とはすでに示談成立している”ことから坂本選手からの説明や謝罪もなく、また“上司”である原辰徳監督も一件には触れない、実質上のお咎めなしの対応。するとプロ野球ファンを含めた世間から坂本選手、そして巨人に対するバッシングが起きたのだった。

 ところが9月の報道以降、連日にわたって声高に叫ばれた批判の声も、御用メディアが一切取り上げなかったことで時が経つにつれてトーンダウン。一貫してダンマリを決め込んだ坂本選手、巨人軍としては作戦通りといったところか。

中村に処分下れば「不公平」も

「片やカープサイドですが、選手のスキャンダル対応は不慣れと見えます」とは、西日本球団を中心に取材するスポーツライター。というのも、球団は文春取材に対して《中村に確認が取れないので、回答できません》と、本人への事実確認を含めて曖昧な対応に終始したからだ。

「まだ対応を迷っているのかもしれませんが、本当に中村選手に確認して事実であれば謝罪させる、もしくは何らかの処分を下す可能性もあるのかもしれません。そして仮にペナルティーを科せられたとしたら、世論は再びジャイアンツと坂本に“不公平だ”とばかりに矛先を向けるでしょうね。

 まあ、両選手ともに犯罪行為をしたわけでもなく、プライベートにおける男女間のもつれ話であって本人同士で解決すべき問題ではあります。それでもプロ野球選手として、いや社会人として球児たちのお手本にならなければいけないのも事実。今一度、ファンあってのプロ野球であることを示してほしいですね」(同ライター)

 “球界の盟主”のキャプテンとして、坂本選手には若い選手へのお手本を見せてほしい。