目次
Page 1
ー 不倫騒動に追い打ちをかけるリコール騒動
Page 2
ー 発売前に分かっていた“不具合”
Page 3
ー 不可解な点をスノーピークに直撃
Page 4
ー スノーピークの説明と食い違う“開封動画”

 

「社内では、“これからいよいよってときに何てことをしてくれたんだ……”という声が少なくないそうですよ」(スノーピーク関係者)

不倫騒動に追い打ちをかけるリコール騒動

 異例といえる“公式ホームページでの社長の不倫による辞任発表”で話題となったアウトドアメーカー『スノーピーク』を、さらなる苦難が襲っている。いや、襲っているというより、今回“も”自らの行いが招いた苦難か――。

 10月21日、辞任発表と同様に公式ホームページに以下の報告が掲載された。

【FES-220 フォールディング サントク100の自主回収のお詫びとお願い】

 商品自主回収、すなわちリコールだ。

掲載された自主回収の案内(スノーピークのWEBサイトより)
掲載された自主回収の案内(スノーピークのWEBサイトより)

「スノーピークは毎年春と秋2回、恒例となっているファン感謝祭的なイベント『雪峰祭(せっぽうさい)』を開催しています。今年の秋は10月15日・16日に開催されました。イベント限定アイテムも販売される、ファンには人気のイベントです。

『フォールディング サントク100』は、小さいサイズの“折りたたみ包丁”になります。イベント限定といっても、通常から販売している商品の限定カラーなども少なくないなか、同イベントで初めて販売となった商品のため、ファンにとっては特に注目の商品でした」(アウトドア雑誌ライター)

 事実、商品は“即完”となり、一部はフリマアプリなどで定価以上の額で売買されるほどの人気となった。

イベントで7600本を販売した「フォールディング サントク100」(スノーピークのWEBサイトより)
イベントで7600本を販売した「フォールディング サントク100」(スノーピークのWEBサイトより)

「スノーピークの発表によると、販売数は7,600本。定価は6,050円でしたので、単純計算でたった2日で4,600万円ほどの売り上げを叩き出しました」(前出・アウトドア雑誌ライター、以下同)

 前社長の辞任の理由が不倫だったことも影響したのか、ここ最近右肩上がりだったスノーピークの株価は、辞任発表以降、急落した。しかし、昨今のキャンプブームを牽引してきたといっていい同社は依然として勢いがある。

「10月14日、中国の急激なキャンプ市場の成長に備えるため、中国企業との合弁会社を設立することを発表。また、21日にはニューヨークに直営店をオープンさせました。

 日本のキャンプブームはまだまだ続きそうですが、その勢いをもって、いよいよ本格的な海外進出、海外でもキャンプブームを作りたい、その波に乗りたいといったところでした」

 その直前に明らかになった社長の不倫だった。

「中国に進出する計画を何年もかけて進めていて、いざ進出しようとしたときだったため、“よりによってこんなときに……”という声が会社で上がるのも無理はないですよ。まぁ不倫ですし、いつやってもダメな話ではあるんですが」(前出・スノーピーク関係者)