イケメン歌舞伎役者が話題の中心となる、下剋上時代も

「今後は團十郎さんをあてにせず、若手のイケメン歌舞伎役者にスポットライトを当てた公演やイベントを増やしていくようです。松竹は『滝沢歌舞伎』を筆頭に、ジャニーズ事務所と長年懇意。これまで培ったアイドルビジネスのノウハウも活かすのでしょう」(芸能事務所関係者)

 一見、伝統芸能である歌舞伎を軽んじているように見えるが、松竹の歴史を振り返れば当然の判断だという。

「そもそも團十郎さんも含めて襲名公演というのは、周囲から認められたから行われるのでなく、歌舞伎興行の話題の起爆剤として企画される極めてビジネス色が強いイベント。先々代の'62年、先代の'85年も歌舞伎人気が低迷していたタイミングで実施されました。

 今回、團十郎さんの襲名公演が思うような収益につながらなければ、いま注目が集まっている役者中心の企画を立てるのは当然。近い将来、歴史ある名跡の團十郎より、イケメン歌舞伎役者が話題の中心となる、下剋上のような状態が起きるかもしれませんよ」(歌舞伎役者)

 己の道を突き進む團十郎だが、新たな勢力が迫ってきているようだ。