ワイルド配偶者に頼りっぱなしだったぜぇ
しかし最初から育児に積極的に参加していたわけではなかったというスギちゃん。
「コスギちゃんが生まれたときは仕事が忙しくて、ほとんど家にいなかったんですよ。それであるとき家にいたら子どもがすごい泣いて。でもミルクもあげたし、おむつも大丈夫、けど全然泣きやまない。それで困って、ワイルド配偶者に『泣きやましてよ』と言ったら『私だってわからないよ』と言われてビックリしたんですよ!
もう俺が勝手に『お母さんは子どものことを全部わかってるもんだ』と思い込んで、頼りっぱなしだったんですね。そうか、お母さんにもわからないことがあるんだ、じゃあなんで泣いているのか一緒に考えよう、と。俺も知りたくなったんです。そこからですね、子育てにちゃんと向き合えるようになったのは」
コスギちゃんの出産には立ち会い、お包みを巻くのを手伝うなどしたそうですが、ミニスギちゃんのときはコロナ禍でお見舞いに行けなかった。
「ワイルド配偶者が出産で入院したとき、コスギちゃんと初めて父子2人で過ごしました。そのときに自転車を買って、2人でいろんなところへ行きましたね。それでミニスギちゃんが生まれた後、病院まで父子2人で自転車で行って、駐車場から『外見て!』って連絡して。部屋から顔を見せてもらって……それがミニスギちゃんとの初対面でした。今でもはっきり覚えてますねぇ」
コスギちゃんが幼稚園入園時にはスギちゃんが一緒に面談に行ったそうですが、心配のあまり余計なことをしてしまったんだとか。
「緊張していたのか、先生から質問されてもコスギちゃんは黙ってるんですよ。でも家ではちゃんとできてたから、俺が横で『ほら、◯◯だよ』とつい教えてしまって。そしたら先生から『子どもに言わせてください』って怒られちゃって。それで、ちょっと親がやってあげすぎてたのかなと反省したんです。
それからは何か頼みにきても『自分でやってみなよ、できるだろ?』と言うと、結構ひとりでやって、できると楽しくなって、また新しいことを始めるんですよね。そうするとミニスギちゃんもやりたくなって、一緒になってやってます。それを見てると、大人がやっちゃいけないんだなって。いやもう、子育てはひとつひとつが勉強ですよ!」