食サンを誤販売された客の反応
「こだわったのが、“手作り感”ですね。『アンドリューのエッグタルト』は一つ一つ手作りしています。だから形や色味、焦げ具合などの個体差もかなりあるんです。その中で一番頻出する焼き色や形を研究して、それに近づくように心がけました。また、催事では焼きたてではなく、冷えたエッグタルトを販売します。焼きたてと冷めたものでは色合いも若干違う。そういう微妙な差にもこだわりました」
魅力的な売り場をつくるためのサンプルへのこだわりが、今回の事故を招いてしまったのかもしれない。
そしてサンプルを誤販売されたお客さんたちの反応はというと……?
「今回の事故では幸いお客様からのクレームはありませんでした。“食べなくて逆に良かったです”などとおっしゃって頂けました。返金処理の準備もしていたのですが、そういった対応をすることもありませんでした」
と、大事には至らなかったよう。今回の事故では5個のサンプルが誤ってお客さんに渡ったが、全て回収することができたそうだ。
今回の催事売り場でのエッグタルト1個の値段は290円で、サンプルには3倍以上の費用をかけている。そのこだわり同様、3度目の事故が起きないよう、安全策にもとことんこだわってほしい。