入浴剤を上手に使って健康・美肌効果をアップ
40度10分という目安は、実はお風呂の美肌効果にも欠かせないという。
「血流がよくなると肌のターンオーバーが促され、コラーゲンを生み出す細胞が活発に働いて、シワ予防や肌のハリが期待できます。しかし、40度以上の熱い湯や長時間の入浴は、肌表面にある潤い成分のセラミドを流出しやすくさせ、肌乾燥を招くので要注意です」
乾燥を防ぐには、保湿成分入りの入浴剤や浴室内での保湿を目的としたインバス化粧品の活用もおすすめだ。
「女性などで肌乾燥が気になる場合は、ホホバ油やグリセリンなどの保湿成分がプラスされたスキンケア系の入浴剤が有効です。特にホホバの種子から採れるホホバ油は保湿効果が高い。インバス化粧品には化粧水やクリームなど、いろいろ種類がありますが、特にオイルタイプで保湿成分のセラミドが配合されたものだと肌乾燥の予防効果がより期待できます」
入浴剤は保湿以外にも健康効果がさまざまあるため、好みや目的でお気に入りのものを探したい。
「保温や血流促進効果がメインの『無機塩類系』や『生薬系』、血管拡張効果のある『炭酸ガス系』などが代表的。温泉成分を抽出した薬用入浴剤も人気があります。どれも効果がありますが、私は高濃度炭酸ガスが入ったバスクリンの『きき湯』を愛用中。粒が小さく、すぐ溶けるので気に入っています。お気に入りの入浴剤を使うとリラックス効果もアップするので、ぜひ見つけてみてください」
健康美肌に導く入浴ポイント4つ
1. 湯温は40度以下、入浴時間は10分
入浴中はセラミドが流出しやすくなるため、必要以上の熱い湯や長時間の入浴は避ける。
2. 肌は素手でなでるように優しく洗う
肌表面にある角質層が剥がれると肌乾燥の原因になるため。ボディソープもセラミドの流出を加速させるので少量に。
3. 入浴後10分以内に保湿する
セラミドが減っている入浴後は肌乾燥が起こりやすいため、お風呂を出てから10分以内に全身を保湿する。
4. 保湿効果の高い入浴剤を使う
セラミドの流出をできるだけ防ぐため、ホホバオイルなど保湿成分の入った入浴剤を活用する。